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加島卓 Kashima Takashi 教授
メディアの社会学、デザインの社会学
加島卓 教授
Kashima Takashi
私の専門は社会学で、特にメディアやデザインを研究対象にしています。博士論文では広告を制作する専門家の職業理念や自己意識がどのように変化してきたのかを歴史社会学的に分析しました。またオリンピックや万国博覧会をめぐってデザイナーと広告代理店がどのような関係にあったのかを調べ、エンブレム問題(2015年)を分析した研究書を書きました。ゼミではメディア文化や都市空間に関するフィールド調査を行っています。

プロフィール

学位: 博士(学際情報学、東京大学)
専門テーマ: メディアの社会学、デザインの社会学
専門分野: 社会学、メディア論、デザイン史、広告史
最終学歴: 東京大学大学院学際情報学府博士課程修了
所属学会: 日本社会学会、関東社会学会、日本マス・コミュニケーション学会
研究キーワード: 質的調査、社会問題、市民参加、産業政策
主な論文・著書:
『オリンピック・デザイン・マーケティング:エンブレム問題からオープンデザインへ』河出書房新社、2017年、全国学校図書館協議会選定図書
『〈広告制作者〉の歴史社会学:近代日本における個人と組織をめぐる揺らぎ』せりか書房、2014年、日本社会学会第14回奨励賞受賞
『現代文化への社会学:90年代と「いま」を比較する』(高野光平、飯田豊と共編)北樹出版、2018年
『文化人とは何か?』(南後由和と共編)東京書籍、2010年
  https://researchmap.jp/takashi-kashima

研究テーマについて

社会性

専門家の社会的役割

メディアやデザインの専門家にどのような社会的役割があるのかを考えるのが、私の研究テーマです。優れた作品を評価する時もあれば、社会問題になった作品を分析する時もあります。
研究の特異性

社会学的な分析

メディアやデザインに対して社会学的な分析をするのが、私の研究の特異性です。そのポイントはメディアやデザインを個人の成果物としてではなく、社会的な産物として考察する点にあります。具体的には学歴や職歴の違い、性差や世代差、そして人間関係や生活環境の違いなどを調査しながら、「特定の人でなければ生じないことなのか」それとも「同じ条件がそろえば、誰でも生じることなのか」を考えていきます。
研究の楽しさ

偶然性を考える

社会学的に研究することの楽しさは、偶然性を考えるところにあります。たとえば入念に準備をしても上手くいかなかったり、逆に全く準備をしていないのに上手く場合があったりします。また関係者の殆どが一生懸命取り組んでいるのに、誰もが望まない方向に事態が進むこともあります。社会はこのような偶然性にあふれており、こうした偶然性がいかなる条件によって生じるのかを考えるのが、社会学的な研究の楽しさです。

ゼミ・教育について

ゼミの教育姿勢

フィールドワーカーになる

ゼミでは文献講読とフィールドワークが中心になります。メディアやデザインに関する質的調査行い、ゼミで報告を重ね、卒業論文にまとめてもらいます。近年の卒業論文のテーマは以下の通りです。
 「公園は誰のものか」、「コインランドリーの変容」、「ギャンブル空間におけるハマる仕組みとそのデザイン」、「移行空間」、「イートインとテイクアウト」、「喫煙空間の変容」、「なぜゲームセンターはなくならないのか」、「雑誌通販」、「路上の転用とグラフィティ」、「観光客の地図事情」、「多様化する屋上の活用」、「私たちにとって交番とは何か」、「スポーツ施設の多様化」、「人間にとって歩車分離社会とはなにか」、「商業施設のトイレと多機能化」、「劇場は大衆化しているのか」、「商店街を歩くとは如何なる事か」、「文房具は個性を表すか」、「「大人向け」とは誰のためのものなのか」、「"re"とは何か?」、「イートインスペースの利用状況の現状」、「どうして監視カメラの位置は不規則なのか?」、「ノスタルジアの失敗」、「ラーメンと女子」、「脱高額化する女子の消費」、「書店に個性は求められているのか?」ほか。  ゼミ合宿や社会見学、懇親会なども行っています。
講義について
一年生には社会学やメディア論の基本的な考え方を講義しています。二年生以上には、@広告やデザインの基本的な考え方の講義と実習指導、A質的調査に関する講義と指導、Bメディアの歴史に関する講義などをしております。

入学をお考えの皆様に向けて

広報メディア学科は、他大学で分かれて学ぶことの多い「メディア」と「広報」を一つの学科で学べます。その特徴は、3つあります。1つには、学科で勉強することがそのまま社会で役立つ知識や技能になっていることです。2つには、多くの教員がメディアの現場で働いていた経験があることです。3つには、学生のメディアプロジェクト活動も社会で評価されていることです。
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