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岡田章子 Okada Akiko 准教授
女性雑誌におけるジェンダー概念の変容
 
性別のあり方は、文化の中でも「不変かつ、本質的なもの」と、かなり強固に「信じられている」分野です。しかし、それが実はただ「信じられている」に過ぎず、歴史の変動や海外との交流によって、かなり「変わりうるもの」だということがわかります。同様に、「くだらない」と思われている雑誌にも、人々の貴重な本音が投影されていたり、あるいは「立派だ」と思われている雑誌にも、現代から見ればとんでもない思い違いが存在していることもあります。女性雑誌という、明治以来、様々な人々が手に取ってきたメディアを通じて、そのような文化の変動を読み解くことがテーマです。

プロフィール

学位: 博士(社会学)
専門テーマ: 雑誌メディア研究
専門分野: 文化社会学
最終学歴: 立教大学社会学研究科博士課程修了
所属学会: 日本マス・コミュニケーション学会、メディア史研究会
研究キーワード: 雑誌、メディア文化、ジェンダー
主な論文・著書:
『『女学雑誌』と欧化――キリスト教知識人と女学生のメディア空間』(森話社、2013年)
「スキャンダルの両義性――明治の女学生バッシングから「新しい女」へ」『大衆文化』第8号(2013年)
吉田則昭・岡田章子編『雑誌メディアの文化史――変貌する戦後パラダイム』(森話社、2012年)
「『女学雑誌』における欧化の構造」(博士論文)
「『女学雑誌』におけるキリスト教改良主義と文学-「文学場」の形成におけるその意義」『社会学評論』、2009年
「女性雑誌における東アジア観光都市のイメージ――三重化するオリエンタリズムとグローバル化の交錯」『マス・コミュニケーション研究』No.62、2003年 ほか

研究テーマについて

社会性

世の中で信じられている「当たり前」は、当たり前ではありません。

人々がなんとなく「当たり前だ」と信じている「考え」の由来を探り、それが歴史的に作られたものであることを検証することで、人間文化の新しい可能性や、多様なあり方を積極的に承認していくことが、広く「文化社会学」というものに課せられた使命であると考えています。
研究の特異性

様々な立場から雑誌を眺める

明治期の先進的な女子教育雑誌が、その後の日本の文化にもたらした影響について研究しています。テーマ自体はオーソドックスなものですが、雑誌嫌いなのに雑誌編集者になって、現在は、好むと好まざるとに関わらず、多種多様な雑誌に目を通す雑誌読者である――そんな自分が経験した雑誌を巡る多様な立場が反映された研究になっていると思います。
研究の楽しさ

当たり前の中にこそ、新しい発見が!

社会の「当たり前」を疑うことは、厳しい自己検証の作業でもあります。つまり、今の自分のこの考えは、この時代に、日本という国に生きている人間ならではの独りよがりな考えに過ぎないのではないか、と。けれども、研究を通じて、「当たり前」に対する小さな違和感に、その根拠や言葉を与えることができたとき、人間のいかようにもあり得る多様性や自由さに、目を開かれる思いがします。

ゼミ・教育について

ゼミの教育姿勢

自分を活かす教養を身につける

「教養」とは、一言でいえば、現在の自分が、歴史的・社会的にどんな立場にあるのか、を知ることです。それには、世界の人々の多様な歴史・文化を知ることが欠かせません。メディアに関係する職業に就くにしろ、就かないにしろ、自分の外側に目を開く好奇心を大切にしてほしいと思います。それによって、現在の自分が、いかに「関係ない」と思っていた歴史や外の世界と関わり合って存在しているかが、わかるはずです。そんな関わりの中から、自分を活かす道を見つけてほしい、ゼミがそのひとつのきっかけになればよいと思っています。
学生
遠慮しないで、それぞれが言いたいことを言い合う雰囲気を大事にしています。「みんな同じ意見」より、「みんな違う意見」のほうが、議論が盛り上がるからです。そんな雰囲気を大事にしているせいか、個性の違う、目指すものもばらばらな学生が集まってきます。難点は、「優しい」学生が多いこと。非難と批判は違います。普段は仲良く、でも建設的な批判を戦わせられる、そんな知的な逞しさをもった学生が増えてほしいと思います。
卒業研究テーマ
<ポピュラー・カルチャーと私たち>(09春)
  • 野外フェスと環境問題
  • プロ野球のファン・カルチャー 他
<100年前の日本、20年前の日本>(09秋)
  • 20年代アメリカの自動車産業と80年代日本の自動車産業
  • 宝塚歌劇の歴史 他
<60年代カルチャーのすべて>(10春)
  • 右翼と左翼から見た60年代:安保闘争と若者たち
  • Black Soul:The History of soul music 他
<当時の新聞報道から見た60年代>(10秋)
  • ケネディとメディア
  • ベ平連を有名にしたもの:反戦運動とメディア 他
ゼミの魅力
単に成績が優秀、というのではなく、いろんな個性を持った学生が、それぞれの持ち味を生かして、大きな共通の課題をともに考えることで、ひとつのチームとしてまとまっていく、そんなゼミを目指しています。

入学をお考えの皆様に向けて

大学4年間は、人生のなかでも自由に時間を使い、自由にものを考えられる貴重な時間です。あまり、実利的な将来設計にとらわれず、自分のやりたいことができる学部・学科選びをしてほしいと思います。そんななかで、多様な好奇心を探求し、それを何らかのメッセージにして発信してみたい人にとって、広報メディア学科はいろんな活動のチャンスがある学科だと思います。
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