
末延吉正 Suenobu Yoshimasa 教授
「メディアとしての政党」「政治権力としてのテレビ」
に関する研究
−民主主義を支える二つのメディア(政党とテレビ)の攻防−
に関する研究
−民主主義を支える二つのメディア(政党とテレビ)の攻防−
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プロフィール
学位: | ジャーナリズム修士 | ||||||||||||
専門テーマ: | 日本における政治コミュニケーションの研究 政党政治とリーダーシップ研究 | ||||||||||||
専門分野: | ジャーナリズム論 政治コミュニケーション論 現代日本政治 戦争報道論 | ||||||||||||
最終学歴: | 慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻ジャーナリズム専修前期博士課程修了 | ||||||||||||
所属学会: | 日本マス・コミュニケーション学会 日本政治学会 日本選挙学会 (公財)情報通信学会 | ||||||||||||
研究キーワード: | メディア 政治権力 世論(PR ポピュリズム シニシズム) 議題設定機能 | ||||||||||||
主な論文・著書: |
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研究テーマについて
- 社会性
「放送の中立・公平性」とは何か?
日本の高度成長期に政権党の実力者田中角栄の政治力によってつくられた新聞資本系列別の現在のテレビ局体制は政治における55年体制崩壊後も既得権益者の談合体制として継続している。宅配制度に支えられている新聞の不偏不党が建前だけのものであると同様にテレビの中立・公平原則は既に破たんしている。テレビ局への免許許認可権を政府が持つことの問題を憲法及び放送法の見直しと併せて考える時期に来ている。民主党政権時に検討された日本の放送制度見直し論議、現在、総務省の「放送を巡る諸課題検討会」で検討されている議論も参考にして公平性確保のための具体案を考えてみたい。
- 研究の特異性
「政治家とテレビキャスターのコミュニケーション能力」とは何か?
官僚のみならず「スピンドクター」と呼ばれるPR専門家の振り付けを演じるだけの政治家、ディレクター や記者の書いた原稿をあたかも自分自身の言葉であるかのように語りつくすニュースキャスター、マスメディアの中核的位置を占める彼らのコミュニケーション能力とはどんなものなのか、政治コミュニケーション論や周辺理論を用いて具体的に分析し、その功罪を考える。
- 研究の楽しさ
「画面に映る政治家とテレビキャスターの本当の姿」が見えるようになる?
偉大なる討論と呼ばれた1960年アメリカ大統領選挙におけるニクソンvsケネディーのテレビ討論をD・J・ブーアスティン シカゴ大学教授は、著書『幻影の時代−マスコミが製造する事実−』(星野郁美・後藤和彦訳 1964年 東京創元社)のなかで以下のように評している―『テレビを見ている視聴者は、思慮深い人によって 探求された問題についてではなく、両候補者のテレビの前での演技力について判断を下すことを余儀なくされた』
ゼミ・教育について
- ゼミの教育姿勢
「新聞記事が読める」「テレビニュースが聴ける」「自分の意見を語れる」「反対意見を説得できる」 以上のレベルに到達することを目標に学びます。
- 学生
- 発表・討論では、各自が自分の調べたことや考えたことを明確に述べ、知識を共有した上で議論の土俵を創り、自由討論を行います。
- 卒業研究テーマ
- 授業中の自由討論とは別に、指定されたテーマに関するレポートを作成します。これらをまとめて研究報告書を作成することを目指しています。
#2016年春学期のメインテーマは『公平原則を担保するための放送法4条は必要か―』 - ゼミの魅力
- 独りでの勉強は辛いものですが、仲間と議論し競争し助け合うという作業を通じて、力が蓄えられていきます。諦めないで、刺激し合って、努力する楽しさを学びましょう!!
#時々、みんなで美味しいものを食べに行きます。 - その他一言
- 「知りたい!という情熱」が大切です。知識を身につけ、メディアに騙されないで生きていきましょう!!
入学をお考えの皆様に向けて
広報メディア学科では、教室での授業だけでなく、実際に社会に向けてメッセージを発信することで、社会的責任を担う力を磨く機会と、そのための設備・知識・技術・教授陣が揃っています。学生と教員が一緒になって学科を作る経験を通じて、現代に必要な「活きた教養」を身につけることができます。