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学科教員リレーエッセイD 谷岡理香 教授

25年前のアトランタ・オリンピックでテレビ朝日の女性アナウンサーが、女子マラソンの実況中継を行ないました。女性によるマラソン実況は初めてのことです。視聴率はその年のオリンピック競技の中で最も高かったのですが、担当した女性アナウンサーは多くのメディアで非難を浴び、それ以降、オリンピックでの女性実況は今年に至るまで途絶えたままです。
それほどひどい実況だったのか。私は春学期に110人が受講している「女性とメディア」の授業で当時の実況を一部ですが聞いてもらいました。9割の男女学生が「違和感はない」と答えました。この25年で何が変わり、何が変わっていないのでしょう。
日本の放送局における女性アナウンサーとスポーツ実況についての検証記事を『放送レポート』9月号に書きました。

 

(注記:写真@『放送リポート』表紙)+(写真A 本文見開き)

今年は、オリンピック開催に関連して、2月にはオリンピックパラリンピック組織委員会会長・森喜朗氏の女性蔑視発言に始まり、ジェンダーを巡るさまざまな問題がメディアで取り上げられました。
自分の努力ではいかんともしがたい、性別や、人種、出生地などによって、自分の進みたい道が閉ざされるような経験は若い人たちにしてもらいたくありません。
私は、女性に生まれてきて良かったと思っていますが、そのことでいくつかの壁にぶつかってきたことも事実です。上記の記事を書いている折に、平塚らいちょうが初代会長を務めた日本婦人団体連合会が発行する『女性通信』から、巻頭エッセイの依頼を受けました。「放送から研究の世界へ」と題して、初めてこれまでの自分の人生を振り返る記事を書くことになりました。こちらも9月号掲載です。

 

(注記:写真B 『婦人通信』表紙)+(写真C本文見開き)

経済は世界第3位という地位にいながら、ジェンダー平等指数は世界120位という日本。メディアにおける女性の参画率も先進諸国では最下位です。若い人たちに少しでも良い環境を手渡すために、これからも調査を進めていきたいと思っています。

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